クッキーが・・・


お留守番のご褒美に、Dog Cookieを奈々と
ムーミンにあげた時のことでした。
奈々は、大きいので大きいクッキー、
ムーミンのは小さいクッキーです。
体重もお口の大きさも違うのですから・・・、
仕方のないことです。
ステイをさせて、離れて待たせていました。
「ハイ、良いですよ。」と私が言ったとたん
ものすごい勢いで走って来たムーミンが、
奈々の器から大きなクッキーを横取りしました。
あっと言う間の出来事で私も奈々もびっくり。
ところが奈々のクッキーは、大きすぎてしかもすごく硬い。
ムーミンには噛めないし、飲み込めない。
「ふがふが・・・。」と口を大きく開けたまま何か焦っています。
驚いて見ると、ムーミンの口の中に縦に
骨型のクッキーが挟まっています。
ちょうど縦に挟まって口を閉じることが出来ません。
驚きました。こんなことが現実にあるのでしょうか・・・。
ふがふが言っているムーミンの口に指を入れ、
引き抜きました。
ムーミンは、そんな状態なのにも関わらず、
クッキーを食べようとしています。
呆れた食いしん坊さんです。


「恥ずかしいから、見ないで・・・」

Next

Moomin Top

お口一杯にお気に入りのヨーヨーを
ほおばって遊んでいます。
危険じゃないの?


お口から取り出したクッキーは、
「ダメ! これは奈々のでしょう。
奈々のを盗っちゃダメでしょ!」と
言って奈々に返しました。
奈々は、そんなムーミンと私を黙っておすわりをして
何も食べずに待っていました。
食べて良いのに・・・。
事件の成り行きを静かに見ていました。
慌てている私とムーミンを、心配していたのです。
自分のクッキーを盗られたのに、
いつも優しく、一人冷静です。
「ハイ、ムーミン、自分のを食べなさい。」と
小さいクッキーの入った器を差し出しました。
ムーミンは、まだ奈々の大きなクッキーに
心が残っているみたいでちらちら奈々の器を見ていました.
以前から奈々の大きなクッキーを食べてみたかったのだろうと、
新しく出して一つあげてみました。
手で持ってあげないと今度は喉にでもつかえたら・・・と
ちょっと不安でしたが、先をカリカリと少しずつ噛んで、
時間をかけてそれはそれは満足そうに食べていました。
人の物が何でも欲しい食いしん坊のムーミンです。



Home