Baby Time 2


 我が家流しつけの仕方

子犬にとっても、私たち家族にとっても、
これから家族として共に暮らしていくのですから
お互いにいろいろと覚えなければなりません。
覚える事がたくさん。大型犬を育てた事のない私は、
まず「他人に迷惑をかけないように・・・」と、
新たに犬についてお勉強しました。
「秋田犬について」、「犬のしつけと訓練について」、
「犬の飼い方から習性・・・、健康」と・・・本を読みあさりました。
飼い主の無知からその子を不幸にしてしまっては
いけないと、思ったからです。
自分の無知からもしその子を死なせるような事があったら
悔やんでも悔やみ切れないし、
そんなことは断じてしたくないと思ったからです。
「犬を飼うということは、その子の命を預かると同じ事だ。」と思ったからです。



すべての犬の本が、我が家の奈々にあてはまるものではありませんでした。
しつけにはその犬の性格が大きな問題であると痛感しました。
奈々は、穏やかな優しい性格なので、元来大声で叱られることや
体罰(もちろん初めから我が家ではしていませんでしたが)は、
苦手で嫌いです。
一度テーブルの上の物を食べようした時に、
奈々のお鼻を軽く手の平でポンと叩き
(犬の痛点は鼻にあるらしい。強くしてはいないはずなのに・・・)
「No、いけない。」と大きな声で注意しました。
奈々はその声の大きさに驚きすぐ止めましたが、
その後一日中ず〜っと落ち込んでいました。
「もう良いのよ。しなければ良いんだからね。」と、
慰めても沈んでいます。
こんな風だと大声で叱るのは奈々向きでないと気がつきました。
それからは何かいけないことをした時には、
怖い目をして奈々をにらんで、静かに「No、いけない」と言って
首を横に振るようにしました。
奈々は、それでもう十二分に理解し一度注意されたことは
二度としない聞き分けの異常なほど良い子でした。
驚くほど覚えの良い子でした。

奈々は、基本的な事は一日で覚えてしまいました。
一日に一つずつ確実に覚えていきました。
「おすわり(Sit)」、「待て(Stay)」、「伏せ(Down)」
「おいで(Come)」,「お手」、「おかわり」、
「おあずけ(Wait)」、「お家(House)」、
「こんにちは」、「コロンコロン」
「お返事、ハイ」,「持っておいで」

「ちょうだいな」、「ここへ」
(と私の肩を叩くと私の肩に頭を乗せて体を寄せて来て抱きしめてもらう。)・・・etc. 
朝、昼と教えると、夜には、出来ていました。
驚きです。信じられない程の覚えの良さでした。
夜、主人が帰宅するとそれをお披露目するのが
日課になった程です。
小さな奈々が一生懸命する姿は、
それはそれは可愛かったものです。


ちなみに我が家では、
玄関のチャイムが鳴っても、お客様がいらしても無駄に吠えない。
奈々が吠えようにした時、左の指で奈々の口を軽く閉じ、
右の手の平を奈々の鼻の前にかざし、
「No、吠えない。」と言いました。
奈々は、「No」と言う言葉と手の平を顔の前にかざされると
いけない行為だとわかるみたいですぐ静かになりました。
奈々は、その時から無駄吠えはもちろんの事、一度も吠えません。
奈々の吠える声を飼い主なのに知りません。
時々奈々の声を想像しては、
「たまには破目をはずして吠えてみても良いのにな〜。」
と勝手にしつけておいて思ったりします。
奈々は、あまりに真面目すぎます
今では、チャイムが鳴るとお玄関にちょこんと座り、お客様を迎えます。
一度宅急便の方に、「あれ、置物じゃないんですか?」と言われ
、「えっ!」と驚きました。
どう見ても生きているのに、じ〜っとしているからそう見えたらしいです。
「こんな可愛い置物、あるわけないでしょ!!」


・玄関やガラス戸、車のドアが開いていても、
「出ても良いよ。」と許可があるまで勝手に出ない。

家の前はすぐ道路なので、危険なのでそうしています。
「まだ出ちゃダメよ。」と言うと、ちょこんとおすわりをして待っています。

和室に入らない。
畳が爪でいたんでしまうのでそうしています。

お台所に、お料理中は入らない。
油物を扱っている時、じゃれてきたら危険なので、そうしています。

・お散歩の後は、足を洗ってもらうまで
(お風呂場に運んでもらうまで)ガラス戸の前で動かずに待っている。

我が家では、お庭に通じているガラス戸の前に
(お部屋の中)に1メートル四方くらいのウッドカーペットを
奈々用に置いています。
そこが足の汚い時の奈々の定位置です。
私は、奈々の後ろから前足の付け根を両手で抱きかかえて
お風呂場まで運んで行きます。
「Stay、待っていてね。」と言うとおすわりをして
じっと抱きかかえてもらうまで待っています。
決して汚れた足でお部屋の中を歩き回ったりしません。

・足を洗った後は、ぬれた足のままでお部屋に入らず、
拭いてもらうまで待っている。

我が家では、お風呂場で奈々の足を洗い、
蒸しタオルでからだを拭いてから、
洗面所で足を拭いてやります。
洗面所には、タオルを敷いて、「おいで。」と言うまで来ません。
一度奈々をお風呂場に待たせたままで
奈々用のタオルを取りに2階へ行きました。
雨が降りそうなのでついでにお洗濯物も取り込んで、
ついでにたたんでそして片付けてと・・・、
しているうちにずいぶん時間が過ぎてしまいました。
あわてて階下に降りると奈々は、お風呂場でじーっと
私が来るのを待っていました。
ずいぶんと長い時間待たせたのに、文句も言わず、
泣き(=鳴き)もせず、私の顔を見たら嬉しそうにしっぽを振っています。
娘ならきっとえ〜ん!え〜ん!と泣いていたことでしょう。
犬は、大人になると人間の3歳くらいの知能を持ち合わせているらしいです。
奈々はこの時4ヶ月でした。
 「待たせちゃって、ごめんねっ。おりこうだったね。良い子ね〜。」と
たくさん誉めてあげましたが、ほんとうに心苦しく、
奈々に可哀想なことをしてしまいました。
飼い主失格だと思いました。
声も出さず、ただひたすら私がタオルを持って来るのを待っていた奈々、
お風呂場で一人でです。
何かいじらしくなり思わず抱きしめてしまいました。
ほんとうに奈々は驚くほど忍耐強い子です。良い子です。

車に乗るときは、勝手に乗り込まない
家の前が道路なので危険だからです!


Baby Time 3に続く〜!
くるっと巻いたしっぽが可愛いぃ〜♪
おすましさん♪
もん太くん♪ 好き〜!
パパのお膝で!
ご飯まだかな・・・