原産地 | 日本、秋田県大館地方を中心とする一帯が出生地。 |
起源 | 1600年代 |
用途 | 初期には、熊などの大型獣の狩猟、闘犬。 現代では、コンパニオン、警備犬。 日本の代表的な大型犬として海外でも公認され(アメリカン秋田)、高い人気を集め、 繁殖もされている犬種です。 |
歴史 | 秋田犬の先祖は、古くから東北地方にいて獣猟に用いられていた秋田マタギ犬 (中型よりやや大きいサイズの犬)です。 1630年(慶長年間)に秋田の藩主佐竹侯が藩士の士気を高めるために闘犬を奨励したことから、 秋田マタギ犬と土着犬などとの混血によって次第に体格の大きな犬になりました。 明治時代の中ごろには、さらにつよく大型犬に改良するために土佐犬やシェパードなどの 洋犬と交配されました。 このため、たれ耳やしっぽが巻いていない犬も多く生まれて体系的に一定しませんでした。 またこの頃は、日本犬よりも洋犬に人気が集まり、秋田犬にとっても不遇な時代でした。 大正時代に保存運動が起こり、1931年(昭和6年)には、天然記念物に指定されて、 海外でも日本を代表する犬種として公認され、繁殖もされるようになりました。 天然記念物に指定されてから、一時減っていた頭数も盛り返してきましたが、 今日のように立ち耳、巻き尾のタイプに固定さたのは、昭和になってからのことです。 ちなみに秋田犬は闘犬としてあまり華々しい成果を上げられませでした。 現在はコンパニオンドッグとして、海外でも日本でも高い人気を誇っています。 |
性格 | 従順で鋭い感性を持つ。おとなしく穏やか。忠犬ハチ公のエピソードでも解るように、 大変賢く誠実で、主人に忠実。 |
毛色毛質 | ダブルコートで、オーバーコートはまっすぐな剛毛、アンダーコートは短く柔らかな毛が密生している。 毛色は、赤、赤ごま、白、白ごま、黒ごま、虎毛、斑などがある。 キ甲や臀部の毛は、やや長めで、尾はふさふさとして、裏側の毛色は白く、 尾を背に巻きあげているとボディの毛色との対比が美しい。 換毛期にはよくブラッシングしてやる必要がある。 |
アラカルト | 子供の頃から、人と生活を共にする上での基本的なルールやマナーなどをきちんと躾ておくことが肝心。 良く躾られた秋田犬は、落ち着いていて堂々とした振る舞いを見せます。 誠実なパートナーとして、また番犬として実に頼りがいのある存在になります。 甘やかして育てると、体が大きく力も強いかだけにコントロールが難しい。 成犬になってからむやみに叱ったりするのは、犬にとっても飼い主にとっても不幸なことです。 |
以上は、「犬のカタログ」、「大型犬ビジュアル大百科」(成美堂出版)を参考に記述しました。
秋田犬!ってどんな犬?? |
秋田犬は、1931年、日本犬種として国から 「天然記念物」に指定された日本の国の宝とも言うべき国犬です。 威風堂々たる体躯ときりりとひきしまった風貌に品格があります。 日本の犬らしく、日本人が美徳とする律儀さ、 忠誠心、精悍さ、辛抱強さ、温和さ、鋭い感性、 素朴、地味な中にも品位があり、冷静沈着、 そして何よりも頭脳明晰かつ心優しい犬です。 日本人の原点が秋田犬のなかに潜んでいる気がします。 私は秋田犬の、「凜とした美しさと渋さ」 「一本気なまでの誠実さ」、「穏やかで優しい心」が大好きです。 日本人であるのだから、 もっと日本の犬の良さを知ってほしいと切に思います。 |
秋田犬は、本によっては、大型、中型、小型と 3種類に分けて、スタンダードを決めているものもあります。 (「秋田犬」、 誠文堂新光社) また先日、ヒルズの健康相談の獣医さんに、 「日本犬では、土佐犬は大型犬ですが、 秋田犬は、中型犬としてみなされていますよ。」と言われました。 (0120-211-311 愛犬健康相談) 文献によって、いろいろのようです。 奈々は、どちらかと言うと、 体重26キロしかない秋田犬なので、 大型犬というより、中型犬かなとも思います。 |
家族でレストランに行った時、ウエイターさんが、 「何名さまですか?」と尋ねました。 その時主人、すかさず「4名です。」 我が家は、人間3名、犬一匹です。 (その時奈々は、可哀想ですが、車の中で待っていました。) 主人は、指摘されるまで気ずかずにいました。 思わず3人で笑ってしまいました。 他者から見たら犬は、犬で家族の人数に入らないのかも知れませんが、 我が家では、ちゃんと一個人としての犬格が認められています。 奈々は人間と同格です。いつも平等です。 日本では、犬はレストランに入れません。 大型犬は、電車にもバスにも乗れません。 きちんと躾をされた犬は、どこでも静かに待っていられるのに残念です。 イギリスやフランスの犬のように、堂々とレストランやタクシー、 電車に乗れる日が来るのは、夢のまた夢のお話なのでしょうか・・・。 |
秋田犬は、食事のお世話をしてくれる人より、 良く遊んでくれる人に懐くと言われています。 奈々は、相手の心を見透かす能力がある気がします。 お世辞は、通用しません。 心にもない言葉を言う人には、決してしっぽを振りません。 素知らぬ顔をします。 プライドのある犬です。 飼い主の心の動きを粒さに感じ取ってくれます。 嬉しい時には、自分も嬉しそうに、 悲しいときには、自分も沈んで慰めてくれます。 偽りの表面だけの愛情は、通用しません。 真に自分を愛し可愛がってくれる人に 心からの愛を返してくれます。 裏切る事は、決してしません。 直球を直球で返してくれるからこそ 犬は無償に可愛い。愛しい。 映画の「ハチ公物語」の中で、上野教授が、 「人間にも人格があるように、犬にも犬格があるんです。 ハチの犬格を大切にしなさい。」と言うせりふがありました。 然り、名言だと思います。 確かに犬にはその犬の個性があり、犬格が存在します。 犬と共に暮らす者として、 「犬格を大切にするべきだ」と 声を大にして言いたいと思います。奈々の犬格を・・・。 犬は飼い主の所有物ではない。 家族の一員です。 |
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